生命論

「生命を尊厳ならしめるもの」15 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」14 池田大作 「殺」の心を殺す 人間は、生きるためには、他の生物の生命を犠牲とせざるを得ない。厳密な意味で、生命の尊厳とは、生きとし生ける、あらゆる生命体について、その尊厳性を認めるということである。ところが、人間…

「生命を尊厳ならしめるもの」14 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」13 池田大作 十界論に見る生命観 文学を意識の流れとしてとらえた、マルセル・プルーストの言葉に次のような一節があった。「私は、ただ一人の男ではない。私の心の中を、ぴったりと列を組んだ兵隊の行進が、何時間も何時問もよ…

「生命を尊厳ならしめるもの」13 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」12 池田大作 生命の尊厳観と自己変革 ちょうど、現代人の心は、法と秩序の復活が自由の喪失になることを危惧しつつ、しかも、その再建を願わずにいられないといった状態にあるといえないだろうか。したがってここで明らかにしな…

「生命を尊厳ならしめるもの」について

Felixさんが作成したレジュメを今見つけた。『池田大作全集』第1巻に収められていたとは知らなかった。 生命を尊厳ならしめるもの

「生命を尊厳ならしめるもの」12 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」11 池田大作 宗教的信念の問題 生命の尊厳ということは、あらゆる生命は尊厳であるということである。そこには、尊厳視すべきであるという意味を含んでいる。尊厳視すべきだということは、尊厳性を感じうる意識をもたないものに…

「生命を尊厳ならしめるもの」11 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」10 池田大作 3.生命の尊厳性を考える視点 規範としての尊厳観 すでに述べたように“生命の尊厳”という理念を確固たるものにするには、生命とは、いったい何であるのか、を明らかにしなければならない。ただ、その前に、尊厳とは…

「生命を尊厳ならしめるもの」10 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」9 池田大作 侵蝕される生命の連鎖 これは、心理的・精神的な人間の崩壊現象であるが、生理的・肉体的にも、人間をむしばむ、恐るべき現象が顕われてきた。産業の発達によって、自然が破壊され、生活環境が著しく汚染されはじめ…

「生命を尊厳ならしめるもの」9 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」8 池田大作 “豊かさ”のもたらす危機 ただし、すでに述べたように、それは手放しで楽観できる事態でないことも事実である。いわゆる“巨大機械(メガ・マシーン)”としての国家は、その威力をそがれたとしても、企業をはじめとす…

「生命を尊厳ならしめるもの」8 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」7 池田大作 市民革命とナショナリズム ヨーロッパ近世に始まった絶対王政に対しては、国によってさまざまな形をとったが、いずれも人間としての権利を掲げて、革命が行なわれた。イギリスにおいては清教徒革命に始まって、何度…

「生命を尊厳ならしめるもの」7 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」6 池田大作 ヨーロッパ・ヒューマニズムと世界侵略 近世王権の確立と拡大の歴史は、国によって、それぞれ事情が異なる。スペインはイベリア半島からアラブ勢力を駆逐して確固たる基礎を築き、世界の富を求めて海外に進出した。…

「生命を尊厳ならしめるもの」6 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」5 池田大作 教会支配からの脱皮 とくにキリスト教は、イエスを単なる預言者とせず、神と、神の子イエス、そして、聖霊との三位一体を教義とした。そこから、さらにその地上における代理者としての教会の権威が絶対化され、中世…

「生命を尊厳ならしめるもの」5 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」4 池田大作 2.人間主義運動としての革命の本質とその失敗 ここにいう“革命”とは、いわゆる狭義の政治革命ではなく、思想的・宗教的変革である。たとえば、政治革命・経済革命であっても、社会の広汎な領域にわたる思想的変革を…

「生命を尊厳ならしめるもの」4 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」3 池田大作 真理と美への奉仕 神への奉仕から出発しながら、やがてそれ自体が神化されていったものに、右の“王”や“巨大機械”とならんで、真理や美・善といった価値理念がある。前者を社会的側面における神化現象とすると、後者…

「生命を尊厳ならしめるもの」3 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」2 “巨大機械”の誕生 このような原始社会の風習は、その後の人間の歴史にも根強く残ってきた。時間的にみれば、人間の誕生以来の歴史の、おそらく99パーセントは、こうした原始的状態が占めてきたのである。いわば人間に体質化し…

「生命を尊厳ならしめるもの」2 池田大作

「生命を尊厳ならしめるもの」1 1.人間精神の歴史と生命の尊厳観 “生贄”の論理 人間精神の発展の初期段階において、尊厳なるものは、万物の根底にある“霊”であったと想像される。とくに、自然界の力は、人間のカをもってしては、いかんともなしがたい強大な…

「生命を尊厳ならしめるもの」1 池田大作

はじめに 現代の文明社会において、それが直面している“危機”と称せられるものの実体は、とりもなおさず、尊厳なるべき生命が、あらゆる意味で危殆に瀕しているということである。だが尊厳であるべき生命への侵害および軽視というこの風潮は、なにも現代に始…

生命の正しき軌道

列車にも軌道がある。軌道を外れたら大惨事となる。ロケットにも軌道がある。少しでもそれると宇宙をさまようほかない。 目には見えないが、空を渡る鳥にも飛ぶ軌道があり、魚にも泳ぐ軌道がある。星々にも厳たる運行の道がある。 生命にも正しき「軌道」が…

日常的自我と真我

私は以上にあげた御書や経文をよりどころとしまして、古今、哲学界の最大のアポリア(難問)とされている「自我」というものについて、その断面にふれてみたいと思います。 自我――つまり自身の内奥的・根源的存在は、法華の法門においては常楽我浄の我、ある…