生死

退転と不退転について

ティラデンテスにとって、かつての同志の変心など、小事であったに違いない。彼は自らの死をも超えて、祖国ブラジルの独立と自由を夢見、確信していた。死んでゆく彼の心はどこまでも強く、勇気と慈愛の魂にあふれていたのである。 ティラデンテスに報われた…

“死”は虚飾をはぎ取った「生命それ自体」の戦い

いわゆる世間的に「偉くなりたい」と願う人は多い。しかし、人間として「偉大になろう」と心を定める人は少ない。 人の称賛と注目を浴びたいと願う人は多い。 しかし、「死」の瞬間にも色褪せぬ「三世の幸(さち)」を、自分自身の生命に築こうとする人は少…

死刑賛成論者の詭弁

死刑賛成論者は例外なく、自分を被害者の立場から論じる。自分や家族が加害者となる可能性を完全に無視しているところに、死刑賛成論者の詭弁がある。

死刑制度について

奈良女児誘拐殺人事件の被告に対し、奈良地裁は求刑通り死刑を言い渡した。被告本人もそれを望んでいたという。 死刑制度を論じる際にありがちなのは、理性と感情が入り乱れることだ。「被害者の人権はどうなるのだ!」なんて意見がその代表。ジダンの頭突き…

死魔

命あるものは必ず死ぬ。そんなことは誰もが知っていながら、人は死を恐れ、忌み嫌う。戦争や事故などで人間の原型すら保ってない遺体を見ると、思考は停止する。想像力も働かない。そこにあるのは単なるモノだ。動かなくなった死体を見て我々は、いつの日か…

青年よ、君は恥ずかしくないのか

広宣流布に生き抜いた人の「生死」は、無上道の「生死」である。 私は40年以上、世界中、数限りない人々の「死」の実相を見てきた。また、詳しく報告も受けてきた。 その結論として、見事なる「生」は、見事なる「死」をもたらしているといえる。「死」に臨…

Oさんの通夜

Oさんの通夜へ往く。婦人部、お二方を伴って。 亡くなったその日に私は、共通の先輩だった神田學志さんに、Oさんの越し方を手紙で報告した。以前、Oさんのことを書いたブロック通信も同封しておいた。 Oさんは、今から10年ほど前に、組織でとんでもないトラ…

彼岸の意義

今日(21日)は「春分の日」。彼岸の中日である。 私は、ここ東京牧口記念会館で、広宣流布という最高無上の人生を生き抜き、亡くなられたすべての同志の方々、また先祖代々の諸精霊の追善回向を、懇(ねんご)ろに行わせていただいた。 また、全同志とご家…

成仏の相/半眼半口について

成仏の相に関する御文を以下に挙げよう。 女人の御罪は漆の如し南無妙法蓮華経の文字は白物(おしろい)の如し人は臨終の時地獄に堕つる者は黒色となる上其の身重き事千引(ちびき)の石の如し善人は設ひ七尺八尺の女人なれども色黒き者なれども臨終に色変じ…

夭逝

さて、夏休みに入ると毎年のように、若き大切な友が、交通事故で亡くなったという報告を受けることがある。我が子を亡くした父母の嘆きは、いかばかりであろうか。また私どもにとっても、若い大切な仏子を亡くし、後継の逸材を失った悲しみは、深く大きい。…

安楽死〜『二十一世紀への対話』

池田●かねてから博士は「愛する人たちや自分自身のために、死ぬことの方がより小さな悪である」との結論に達した場合、人間は自殺する権利を持つと述べておられます。しかし私は、自らの生命を断つということは、生命の尊厳という、人間にとって最も大事な理…