5.3記念 第33回本部幹部会

 20年前、私は会長をやめた。その本質も、「民衆勢力の拡大」に対する、黒き嫉妬であった。
 師匠を売る下劣な人間もいた。いつもは、聞こえのいいことを言いながら、いざという時には、何もできない、情けない人間もいた。
 その時、「池田先生、フランスに来てください。先生に指揮をとっていただくを用しています」。そう言ってくださったのが、今のユゴー文学記館のモワンヌ館長夫妻である。
 私はその真がうれしかった。海外には、こんなに強く、ロマンあるをもった人間がいる。しかし、をいただくわけにはいかない。お気持ちに謝しつつ、私は丁重に辞退申し上げた。
 ともあれ、嫉妬に狂った日本に見切りをつけて、外国へ行ったほうがいいのでは――そういうもあった。
 しかし、妻は言った。
「日本には、学園生がいるではありませんか。創立者がいなければ、学園生がかわいそうです」
 事実をありのままに語り残しておきたい。


1999-05-01 東京牧口記会館