ブログに逆切れ? 茨城県議会が傍聴の規制強化

 茨県議会での議員の言動がブログ(インターネット上の日記)で批判されたことが契機になり、議会の傍聴規則が3日改正され、規制が強化された。必要と認められると傍聴希望者は身分証の提示を求められ、写真撮影や録音の許可が下りにくくなった。全国の都道府県議会で身分証明書の提示を求める傍聴規則は初めて。ブログは情報の発信手段として近年重要視されていることから、一部県議からは撤廃を求めるも上がっている。
 都内在住の男が作成するブログが問題視された。男は茨空港をテーマに多数の記事を掲載、傍聴した6定例県議会も取り上げた。常任委員会などでの県議や県幹部の言動について論評し、居眠りする県議の写真を載せた。
 ブログを見た一部の県議が「傍聴目的として適切なのか」とを上げ、傍聴規則改正の動きが出始めた。議会事務局によると、男は「資料のため」という目的で本会議の撮影許可は得たが、常任委員会については許可申請していなかったという。
 改正規則では、傍聴者による写真撮影や録音は、県政記者クラブ所属の報道関係者と「公益的見地から必要と認められる者」に限定。後者は市町村の広報担当者や会派関係者を頭に置いている。
 新規則に従うと、「資料のため」という目的で男がカメラの持ち込みや撮影を希望しても、「今後は『許可できない』として処理する」(議会事務局)という。
「公益的」の定義については、規則改正について議長報告があった議会運営委員会内でも異論が出た。自身もブログを積極的に活用している公明党の井手義弘県議は「世界に向けて主張するブロガーもおり、時代は変わってきた。特定の議員を非することが公益的な議論に反しているかどうかはわからない」と語り、議長が「公益」を判断することに疑を呈した。
 改正規則には「議場の安全確保」を目的に、必要があれば傍聴希望者に免許証などの身分証明書の提示を求めることも盛り込んだ。事務局は「身分証明書を確認することはめったにないと言っていい。傍聴を制限するものでは一切なく、極めて限定的に運用する」と説明する。
 地方自治法は「会議公開の原則」を定めており、本会議の傍聴や報道の自由が認められている。大内久美子県議ら共産党は、規則の改正について「情報公開の流れに逆行する」と主張し、自由を最大限保障することや、住所・氏の記入や物品の携帯などの規制撤廃など規則の抜本的な規制緩和を求めている。
 傍聴規則の改正は議長提案で報告され、出席議員の採決なく改正が決まった。8日から施行される。
 男は傍聴規則改正について、「インターネットに違和を持つ世代の人もいるとうが、今回の県議会の対応は旧態依然としたものだとう」と語り、今後も議会の傍聴とブログでの紹介を続ける考えを示した。


日新聞 2008-09-04】


 公明党の井手義弘県議ってえのあ、言葉づかいが自民党みたいだね。「議会で居眠りしている議員を注するのが、いいかどうかはわからない」と言ったも同然。自分達の不祥事には甘い体質がよく現われている。傍聴の規制強化に賛成した議員は、次の選挙で落とした方が茨県のためになるとわれる。こうした言葉づかいが、民衆から遊離している事実を物語っている。

『子供の「脳」は肌にある』山口創

 このように、母子のスキンシップと、父子のスキンシップの効果は異なっているようである。母親とのスキンシップは、前述のとおり、自分が受け入れられ大切にされているのだ、という自信を強め、その温かさから、「人は信頼できるものだ」、ということを肌で学んでいく。これに対し父親とのスキンシップは、世の中に識を向け、人と協調して自分を出したり引っ込めたりするような社会を伸ばすのだとわれる。

 たとえば、電車で座っているときに、お年寄りが乗ってきたとしよう。このとき、「席を譲らないといけないな」と考えて席を譲るのと、「立っているのはつらいだろうな」と相手の情を察して譲ることの違いである。前者(第一のタイプ)は道徳の知識やマナーとしての行動であるのに対し、後者(第二のタイプ)はいやりとしての行動である。

 このようなときでも、子どもから接触を求めてくる場合には、やはりなるべく受け入れてあげることは必要だ。ただ、親がそれを多少不快にじ始めるというのは、順調に子離れが進んでいるからこそでもある。
 不快にじるのに無理に触れるのはよくない。不快なのに無理やり触れようとすると、必ず触れ方に影響が現われる。たとえば、手のひら全体で降れずに指の腹だけで触れるようになる。すると触れられた子どもは敏にそれを察知する。そして触れてもらっているのに地よくない、という矛盾をじるようになる。
 これは「ダブル・バインド」とよばれ、子どものを二つの異なるメッセージで板ばさみにしてしまうことになる。「愛している」というメッセージと「でも触れたくない」という二つのメッセージの矛盾に気づいた子どもは、どちらを信じたらよいのか分からず混乱してしまうのだ。

 電車の中で化粧をしている若い女が目立つようになってから10年以上は経つだろう。彼女たちは、一見すると、誰の視線も気にしていないようだが、実は親しい友達や恋人からは少しでも綺麗に見られたいとって化粧をしているわけだ。ここでも親しい相手に対してと見知らぬ他人に対してとで、行動をはっきりと二分させていることがわかる。


子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

政権投げ出しフシギ 外国人に聞く首相の辞任

 悪事で逮捕されたわけでもないのに、一国のリーダーがあっさり職務を放棄する“不議の国”ニッポン。世界の国々では、辞任を求められても辞めないのが政治家の常識。日本在住の外国人の目に、安倍晋三前首相に続く福田康夫首相の政権投げ出し現象がどう映ったのか。
 米国生まれカナダ育ちのコラムニスト、ジョン・ギャスライトさん(46)は「カナダなどはリーダーが信を持って最後まで辞めない。だから国民は辞めさせようとして労する。日本は逆に、リーダーを維持するのに労している」と話す。
「日本は経済大国で世界のリーダーシップをとれる国なのに、今や風が吹いたら流される船のようだ。世界を引っ張るエンジンになる政治家が必要だ」
 首相の退陣を求める市民と軍が衝突するタイ。東京都江東区で飲食店を経営するタイ人女、二階堂ノンギャオさん(46)も「タイの首相はどんなに国民に求められても全然辞めない。日本と逆ね」と笑する。だが「自分のポケットにお金を入れるために辞めないタイと比べて、日本の総理大臣の方がクリーンなのかも…」と評価した。
 ソウル新聞の朴弘基東京支局長は「(福田首相の)辞任の記事を書きながらも、全く理解できない」とあぜん。「韓国では野党勢力の方が強い『与小野大(少数与党)』は当たり前。ねじれ国会を理由に首相が簡単に辞めてしまう自民党も、政権交代を狙って反対ばかりしている民主党も、本来最も考慮すべき国民をないがしろにしている」と批判した。
 東京都内で翻訳や語学教師など英文関連の仕事をする60代の米国人女、川嶋ロイスさんは「米国ではあり得ない、いかにも日本的な現象。総理を国民が選ぶ制度じゃないことも責任を薄くした原因ではないか」と分析。「日本の政治は、コネ社会と派閥争い。福田首相はリーダーシップがない。本当の味での政治家がいないままでは、日本は沈没してしまう」と懸する。
「責任が強いはずの日本人なのに…」と首をかしげるのは40代の英国人フォトジャーナリスト、ロバート・ギルフーリーさん。「安倍前首相も福田首相も欧州ではあり得ない短期政権で、異様に見える。わずか一年の在任で政策は実現できるわけがなく、国民に対して無責任だ。本人は悔しいいもあるのだろうが、悔しさは頑張る方につなげてほしかった」と話した。


東京新聞 2008-09-04】


 きっと、総理大臣もフリーター化し始めたのだろう。

福田首相辞任:4月から「辞めたいなあ…」

 福田康夫首相の退陣表明から一夜明けた2日、首相の存在は忘れられたかのように総裁選への手続きが進んだ。首相はマスコミとは接触したくないと、記者団との「ぶら下がり取材」を拒否。の動揺は隠し切れなかった。
 退陣会見は突然のものだったが、首相にはすでに今年4から退陣の2文字が頭をよぎっていた。
 首相が後見人でもある森喜朗元首相に辞を漏らしたのは、改正租税特別措置法衆院再可決を前にした今年4だった。
 大連立構の破綻(はたん)に始まり、日銀総裁の空席、ガソリン税暫定税率失効と「ねじれ国会」にくたびれ果て、「辞めたいなあ。もう外遊もしたくないよ」と、森氏に赤裸々に語っていた。
 首相は、4末から5の大型連休にかけて予定していたロシアとイギリス、ドイツ、フランスの欧州3カ国訪問を取りやめたいと漏らした。
 ロシアとのパイプが深い森氏は「少なくともロシアだけは行くべきだ」と説得した。
 その結果、首相は欧州3カ国歴訪は見送ったものの、ロシアには出向き、メドべージェフ、プーチンの新旧大統領と会談した。
 森氏らは、北海道洞爺湖サミットが終了後、高に内閣改造熱をあおった。
 森氏は福田首相が内閣改造(81日)を断行する半ほど前の7中旬、周辺にこう語った。「おれは福田さんの背中を押してやるだけだ。自前の内閣を作って、9までしか持たないかもしれないが、そこまでは頑張ってほしい」
 人事を断行しても支持率は低迷。身内の公明党からも揺さぶられ、臨時国会の乗り切りは誰の目から見ても容易ではなかった。
 森氏が首相から、退陣表明の連絡を受けたのは1日午後7時半過ぎ。緊急会見のわずか2時間前だった。2人の関係からすれば水くさいものだ。
 驚いた森氏は「待て。慌てるな。これから官邸に行く。話し合おう」と電話口で食い下がった。
 首相はきっぱり拒否した。「来なくていいですよ。もう遅い。記者会見をすでにセットしたから」
 決断できないリーダーと言われた福田首相の最後の決断だった。

「負け幅」縮めるシナリオ


 小池百合子元防衛相が自宅で飼うメスのヨークシャーテリア「ソウ」。いつかは、と総理大臣のソウから付けた。
 小池氏は2日、東京都内の自宅前で記者団に総裁選出馬への欲を示し、午後には「(総裁選では)文明論、経済対策論、そして何より希望を示すべきだ」と語った。
 福田康夫首相の退陣、麻生太郎幹事長と小池氏で総裁選、新首相のご祝儀相場で解散・総選挙。自民党議員が期待交じりに口にしていた、衆院選での「負け幅」を縮めるためのシナリオだ。小池氏の出馬の有無は、総裁選が国民注視の“大興行”になるかのカギになる。
 キーマンはともに小泉改革を支えた中川秀直元幹事長。小池氏には自ら推薦人を集め、総裁選戦略を巡らす力はない。小泉純一郎元首相や中川氏らの担ぐみこしに乗るしかない。



 安倍晋三前首相と福田氏の母体である町村派は「党に迷惑をかけた」という理由で派閥の推薦候補を見送る方向だ。2日、他派閥が総裁選に向けた総会を開く中、町村派は同日の総会を開かなかった。
 2日午後、中川氏の個人事務所には、塩崎恭久官房長官渡辺喜美前行革担当相、猪口邦子少子化担当相ら「改革派」や「小泉チルドレン」と呼ばれる議員が訪れた。
 中川氏は渡辺氏に「誰を選ぶかではなく、何をするかが大事だ。改革を続行しなければいけない」と語気を強めた。
 小池氏も午後5時過ぎから約40分間、中川氏と見交換。小池氏は記者団に「国内外の情勢について見交換しただけです」とだけ説明した。
 幹事長に就くように麻生氏を口説いた森喜朗元首相は、周辺には「1人になっても麻生さんを支持する」と言う。参院幹部は「森さんは派閥をバラバラにしたくないと考えているようだが、町村派はもうバラバラだ」と語った。



 古賀派は幹部が派閥事務所に集まり、今週中に対応を決定することを確認。同派の谷垣禎一国土交通相は記者団に「首相にはもう少し頑張ってほしかった。まったく考えていない」と出馬を否定した。
 派閥会長の古賀誠選対委員長は麻生氏と疎遠だが、派内には菅義偉選対副委員長のように、麻生氏を推そうというメンバーもいる。
 山崎派も総会を開き情勢を見守ることを確認したが、同派の甘利明前経済産相は麻生氏支持を鮮明にして、一枚岩でない状況は古賀派と同じだ。
 山崎派石原伸晃政調会長は記者団に「20人の推薦人がない限りは出られない。派閥を率いていないので、そういうハードルが目の前にある」と語った。



「(総裁の)資格はあるのかな。福田首相がやりたくてもやれなかったこと、やらねばならないことを実行していきたい」
 本命と言われる麻生氏は2日午前の記者会見で総裁選立候補を表明。会見では、記者の追加質問を「1社1問だ」と退けた。麻生派はこの日、2度の緊急総会を開き結束を固めた。
 ただ、「本命」の根拠は希薄だ。昨年の総裁選で派閥包囲網を敷かれながら善戦したことと、世論調査で示される高い人気がよりどころだ。
 過去3回の選挙で敗れている麻生氏は、「4度目の正直という言葉自体はないんだけどね」と笑った。



 自民党選対関係者は笑いをかみ殺す。「いや、もう誰と誰が戦うかという話ばっかりでしょう。みんな、福田さんのことなんか、すぐ忘れるよ」


毎日新聞 2008-09-03】

公明都議、献金後融資口利き…元都議は相談役報酬100万円

 新銀行東京(東京都新宿区)からの融資を巡り、公明党の現職都議と元都議が2005〜06年、都内の中小企から献金を受けた後に融資の口利きをしたり、口利きした中小企から相談役として報酬を受け取ったりしていたことが、読売新聞の調べでわかった。
 元都議の報酬総額は100万円を超える。両社は融資を受けた後に、事実上、経営が破たんしている。ブローカーの介在が判明した新銀行の融資で、政治家と企との不透明な関係も新たに浮かび上がった。
 機械部品販売会社の社長は都議選前の05年6、都議の選挙事務所開きの日に陣中見舞いとして現金10万円を献金した。資金繰りに窮していた社長はこの都議に新銀行への口利きを依頼し、翌7、新宿支店長(当時)を紹介されたという。
 同社は、不動産を売却した03年度を除き赤字だったが、申し込みから約10日間で2000万円が融資された。社長は「短期間での融資実行は都議の力だとった」と振り返る。
 社長はこの直後、お礼として、新宿区の飲食店で都議を接待(1人約1万5000円)した。融資から7か後、同社は破たん、ほぼ全額が焦げ付いた。
 都議は「都の担当課に『相談に乗ってほしい』という電話はした」と口利きは認めたが、「『政治活動に有効に使ってください』と言われ献金を受け取った。融資仲介の対価とはっていない。会食も見返りではない」と話した。
 この献金は、都議が都選管に提出した資金管理団体政治資金収支報告書(05年分)に記載されている。
 一方、元都議は05年夏、ソフトウエア開発会社の社長の依頼を受け、一緒に新銀行の新宿支店(当時)に出向き、「将来があるのでよろしく頼む」と融資を依頼。元都議は4回当選し、01年7に引退していたが、自分が元都議であることは電話で事前に伝えていた。
 約1週間後、3000万円の申し込みに対し1400万円が融資された。元都議はその後、同社の相談役となり、06年1から約10かにわたり、20万〜10万円の報酬を受け取った。
 同社はその後、資金繰りが悪化し、社長は今年に入り、家財道具を残し自宅から姿を消した。
 元都議は「相談役として報酬をもらうことになっていたこともあり、有望な企なので、できる限り協力した。道義的責任はあるかもしれないが、事失敗は経営者の問題」と語った。
 中小企向けの融資保証制度を巡り、口利きの見返りに違法な手数料を受け取った都議らが逮捕された事件を受け、都議会は00年12、「疑惑が再発しないよう、襟を正す必要がある」と決議している。
 読売新聞が今年3に行った都議アンケート調査では、自民党6人、民主党2人が新銀行融資の口利きを認めたが、公明は全員が回答しなかった。


【読売新聞 2008-09-04】


 早速、紙上座談会で取り上げるべきだろう。それとも、味方の悪事には目をつぶるのかな?

民主政治の本質

【問題】括弧の中に入る言葉を、下記の1から6の中から選び、番号で答えなさい。
 モンテスキューやルソーは、議員や統治者を(   )によって選ぶことが民主政治の本質にかなうものだと論じた。



1.選挙 2.世襲 3.魚屋の見 4.くじ引き 5.決闘 6.占い


 実は、この問題、それほど常識的なものでもなければ、学校のテストに出題されるような代物でもない。むしろ、こんな問題が出題されることは絶対にないだろう。選択肢がふざけたものであるからではない。正解が4、すなわち「くじ引き」だからである。何も怪しげな珍説を持ち出しているのではない。事実として、ルソーの『社会契約論』(1762年)には、次のように明記されているのである。

「抽籤(ちゅうせん)による選任法(suffrage par le sort)は民主政の本質にかなうものだ」と、モンテスキューは言っている。これはわたしも賛成である


 モンテスキューもルソーも、「抽籤」こそが「民主政の本質にかなう」と明言している。これは、厳然たる事実である。しかも、この見解が、枝葉末節に関わる問題ではなく、まさに「民主政の本質」として示されているということを軽視してはならない。
 たしかに、ルソーの発言は、我々の常識と相反するものであろう。だが、常識に反することは切り捨てるという態度は、考停止の最たるものなのだ。


【『民主主義という錯覚 日本人の誤解を正そう』薬師院仁志


民主主義という錯覚