腹八分目の勝利

 また100%という前提に立つとついウソやごまかしが出てきます。100%を目指してうまくいかないと、「まずいなあ、1個間違えたぞ。今までの信用を全部失う」とって、「ウソをついてごまかそう」、「誰かのせいにしよう」となるのです。これは几帳面で真面目な人が起こしやすい間違いです。100%を望むのでなく80%でいいとっていれば、問題は起きません。ミスをしても「いけない、やってしまった」でいいわけです。素直に「ごめんなさい」と言えます。
 真面目な人は100%を望みますが、そもそも100%の完全などありえません。完全主義というのは潔癖主義と同じで一種の病気です。自分に対する執着の表れ、すなわち自己愛が強すぎるのです。力を出し惜しみする80%ではなく、80%という気持ちの余裕をモノサシとして持っていればいいのです。


【『運に選ばれる人 選ばれない人』桜井章一東洋経済新報社2004年/講談社+α文庫、2007年)】


運に選ばれる人 選ばれない人 運に選ばれる人  選ばれない人 (講談社+α文庫)
(※左が単行本、右が文庫本)