確信ある信心は勤行の声の響きに表れる

 確信ある信は、勤行のの響きや、歯切れのよい口調にあらわれてくる。が極端に大きかったり、その反対に、小さすぎたり、言葉が、はっきりしなかったりするのも、その人の信のあらわれである。全ての根本となる勤行は、常に正確に行わなければならない。


【『指導メモ』 1966-06-01発行】


 信は目に見えない。だが、勤行の姿に信の一切が表れる。


 猫背だったり、掌(てのひら)がピタッと合ってない人は惰の姿。が大き過ぎるのは火の信。周囲と音程やスピードが合わない人は我見。が小さいのは確信の無さ。御本尊に視線が定まらないのは格好だけの信。真剣なる祈りがないのは形式的な信の現れだ。


 唱題会などの座る位置にも信は現れる。前が空いているにも関わらず、中ほどに座る人は、その消極によって得られる功徳は少なくなるだろう。少しでも導師に近い位置に座り、しっかりと呼吸を合わせるのが正しいあり方だ。また、唱題会の最中に携帯電話に出るような幹部は、祈りが二の次になっている証拠。更に、必要以上に大きなを出す人は傲慢な傾向が強い。


 長年戦ってくると、勤行を見ただけでその人の信が手に取るようにわかってくる。


 何を隠そう私も高等部の頃、クセだらけの勤行をしていた。継ぎをする直前の経文を、異様なの大きさで発していた。母から注をされて、やっと自覚し、ちゃんと直るまでに3ヶを要した。


 勤行はカラオケと異なり、上手にやろうとってできるものではない。生命の実相が反映されるのだから、小手先のテクニックなどで容易に直るものではない。


 唱題は気魄(きはく)との響きが勝負である。の響きが弱い人は、自分の壁が破れてない人だ。「題目の響きが、はね返ってきて功徳となるのだ」という指導もある。


 最後に一点。ブロックや地区などの小単位で行う唱題会では、高齢者に配慮して、導師が皆に合わせるケースもあってしかるべきだ。


 皆、自分は間違っていない、とい込んでいる。これを我見とは申すなり。真剣に見直す気があるなら、勤行を録音してみることだ。また、勤行の姿を、後ろや横から写真撮影もらうことを勧めておく。そこまで、やらなければ、正しい勤行はできない。


 歌うようなリズムの勤行が100点満点だ。信してない人がにしても、「爽やかな響きだな」「地いい調べだな」と言われるぐらいが理だ。




 間違えやすい経文を以下に挙げておく。私の調査によると、正確な勤行ができる活動家は、20%前後といったところだろう。(わかりやすくするために「う」も「ー」とした)

  • 知見波羅蜜。皆已具足。
    • × ちーけんはらみつ かーいーぐーそく
    • ○ ちーけんはらみつ かいいーぐーそく
  • 阿修羅。皆謂今釈迦牟尼
    • × あーしゅーらー かーいーこんしゃかむにぶつ
    • ○ あーしゅーらー かいいーこんしゃかむにぶつ
  • 尽以為塵。一塵一劫。
    • × じんにーいちじん いちじんいっこー
    • ○ じんにーいーじん いちじんいっこー
  • 入於涅槃。如是皆以。
    • × にゅーおーねーはん にょーぜーかーいー
    • ○ にゅーおーねーはん にょーぜーかいいー
  • 皆為度脱衆生。或説己身。
    • × かーいーどーだっしゅーじょー わくせっこーしん
    • ○ かいいーどーだっしゅーじょー わくせっこーしん
  • 見於三界。如斯之事。
    • × けんのーさんがい にょーじーしーし
    • ○ けんのーさんがい にょーしーしーじ
  • 入於憶。妄見網中。
    • × にゅーおーおくそー もーけんもっちゅー
    • ○ にゅーおーおくそー もーけんもーちゅー
  • 以此事故。我作是言。
    • × いーじーしーこ がーさーぜーごん
    • ○ いーしーじーこ がーさーぜーごん
  • 薬発悶乱。宛転于地。
    • × やくほつもんらん えんでーうーじー
    • ○ やくほつもんらん えんでんうーじー
  • 或失本。或不失者。
    • × わくしつほんしん わくふっしっしゃー
    • ○ わくしつほんしん わくふーしっしゃー
  • 遥見其父。皆大歓喜
    • × よーけんごーぶー かいだんかんぎー
    • ○ よーけんごーぶー かいだいかんぎー
  • 色香美味。皆悉具足。
    • × しきこーみーみー かーいーぐーそく
    • ○ しきこーみーみー かいしつぐーそく
  • 其諸子中。不失者。
    • × ごーしょーしっちゅー ふっししんじゃー
    • ○ ごーしょーしーちゅー ふーしっしんじゃー
  • 雖見我喜。求索救療。
    • × すいけんがーきー ぐーしゃくりょー
    • ○ すいけんがーきー ぐーしゃっくりょー
  • 我亦為世父。救諸患者。
    • × がーやくいーせっぶー くーしょーくーげんしゃー
    • ○ がーやくいーせーぶー くーしょーくーげんしゃー
  • 以何令衆生。得入無上道。速成就身。
    • × いがりょーしゅじょー とくにゅーむじょーどー そくじょーじゅーぶっ

しん

    • ○ いーがりょーしゅじょー とくにゅーむじょーどー そくじょーじゅぶっ

しん




 これも今となっては、既に過去のものとなってしまったよ(笑)。


2005-02-09