少数精鋭主義

 少数精鋭主義とは、例えば一つの支部で、支部長を中にして地区部長が団結して、支部全体が成長してゆく核になることである。


 少数精鋭主義は、単に人数が少ないということではない。どんなに多数になっても、それが烏合の衆ではなく、整然と一体になってゆくためには、優秀なリーダーが何人か団結して、全体をリードしてゆく方式である。


 大会社でも少数精鋭主義といえる場合がある。発展している会社は最高首脳部が優秀であり、強力に、賢明に全体をリードして仕事をしている。


 桶狭間(おけはざま)の戦いに勝った織田勢は少数精鋭主義であった。今川勢は大軍であったけれども連合軍であり、団結がなかった。もしも、大将を中として精鋭が10人なり20人なり団結して、強い核になっていれば、それで少数精鋭主義に変わり、大軍を生きもののように動かすこともできた。それがなかったから負けたともいえよう。


【『指導メモ』 1966-06-01発行】


 大事な将軍学の一つ。核を中組織を築く。核の団結が強固なのは物理の世界でも同様で、この力を利用したのが核爆発。自分と同じいに立つ人を3人つくれば、組織は動き出す。師曰く、「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん。三人はまた続くであろう」と。核が一つにまとまらなければ、組織内で温度差が生じる。そして、低い温度が会員の伸びゆく力を奪ってゆく。呼吸を一つにするには、祈りを合わせるしかない。少数精鋭主義に人材育成の眼目もある。これが、本末究竟等の原理である。

 はわき房さど(佐渡)房等の事あつわら(熱原)の者どもの御ざし異体同なれば万事を成し同体異なれば諸事叶う事なしと申す事は外典三千余巻に定りて候、殷(いん)の紂王(ちゅうおう)は七十万騎なれども同体異なればいくさ(軍)にま(負)けぬ、周の武王は八百人なれども異体同なればかちぬ、一人のなれども二つのあれば其のたが(違)いて成ずる事なし、百人千人なれども一つなれば必ず事を成ず(1463頁)