新鮮な発想、無限の着想力を発揮せよ

 ともあれ、誰にも真似できない独創をいかに発揮するか。新たな分野をいかに開き、新たな波を起こしてゆくか。ここにこそ、真実の英知の発露があり、あらゆる戦いに勝利しゆく源泉がある。
 新鮮な発、汲めども尽きぬ無限の着力。それは、単なる「知識」から生まれるものではない。「知識」を活用し、生かしてゆく「知恵」こそ、その根本であり、一切の頭脳戦に勝ちゆく「力」である。「知恵」なき「知識」は、卑しい「見栄」や「飾り」となることが少なくない。


【第2回創価栄光の集い 1989-11-03 創価大学中央体育館】


 1985年にソ連共産党書記長となったゴルバチョフ氏が翌年、ペレストロイカを提唱。一躍、時代の寵児となった。ゴルバチョフ氏は共産主義という鋳型に「新考」という風穴を開けた。


 この指導がなされたのは、まだバブル経済の真っ只中である。NTT株が160万円の初値をつけ、わずか2ヶ後には318万円の高値となったニュース(1987年)を覚えている人も多いだろう。人々が好景気に酔っている中で、先生は次代を見据えて、本格的なスピーチを開始された。同時期には、「知の戦国時代」とも指摘されている。


 第二次宗門問題直後、本尊下付ができなくなった青年部は、大学校運動に邁進した。その時に拠り所(よりどころ)となったのが、これらの指導であった。


 云く、「昔の学会のセミナーは入り口が広く、出口は狭かった。これからは、誰もが自由に出入りできる場が必要だ」(笑)。環境問題に取り組んだところもあった。牛乳パックや空き缶を集め、学会と世間の垣根を低くすることを眼目とした。


「知恵を出せ!」と若手メンバーが集められた(笑)。普段なら見向きもされない好き勝手な見が重用された。


 たった2年ほどだったが、凄まじい変化だった。本山で行われた夏期講習会と同じく、経験した者にしかわからない世界であった。