ヤング男子部殿御返事


青年は“青年である”というだけで、すでに“生命の王者”である」と先生は指導されている。同時中継から発せられた先生のが私の鼓膜に突き刺さった。「そうだ!」とで叫び、奮い立った。


 鮮やかな記憶が残っているため、ついこの間のようにじるが、何と既に20年が経過しようとしている。私は純真な青年から、地の悪い中年となっていた。開けてびっくり玉手箱。


 男子部の本部長時代はまだよかった。活動家は100前後だから、掌握できる範囲だった。ところが、分区男子部長になると見知らぬメンバーが増えてくる。こうなると直ちに認識できるのは地区リーダークラスまでと限られてくる。


 この頃から私はヤング男子部が嫌いになった。もちろん、今でも嫌いだ。理由はたくさんある。まず、礼儀知らずだ。言葉遣いさえ満足に知らない。次に、少しばかり活動した途端わかったつもりになる。そして、労をしていないが故に考えが浅はかだ。更に、私よりも長い将来があることにも我慢がならない。


 こう書きながら気づいたのだが、私は既に中年を通り越して、老境に入りつつあるようだ。


 であるからして、ヤング男子部に対する私の指導は厳正かつ適確なものとなる。「少しばかり結果を出したからといって図に乗るなよ」「でかい口を叩くのはまだ早過ぎるぞ」「知ったかぶりをして退転するなよ」「地べたを這いつくばって、眠れぬ夜も過ごしていないのに、悩んだふりをするな」「決意だけなら小学生にだってできるぞ」……。


 私は「ヤング男子部」という括(くく)りの中でしか元気になれない連中を憂慮し、群れの中でしか生きてゆけない若者を嫌悪するのだ。だから、総区のヤング男子部の会合に何度か招かれたが、全部断った。「嫌いだから」という理由で。


 若いうちから謙虚になる必要はない。自由奔放な精神こそ青年の特権であるからだ。ただ、そこに自立という魂がなければ、烏合の衆となってしまうことを君等は忘れてはならない。


 ヤング男子部、頑張れ!