矢野絢也

 中岡(信栄)は、下電器の社員食堂で働いていたところを下幸之助に認められたという。そこから包丁一本で焼鳥屋を出店し、五えんやチェーンを築いていった。実家としてリゾートホテルやノンバンクの「ECC(イージー・キャピタル・アンド・コンサルタンツ)」などを率いるかたわら、政官界との幅広い人脈を作った。政界では、自民党安倍晋太郎竹下登のほか、玉置和郎、村上正邦と親しく、野党でも、民主社会党元委員長の春日一幸公明党元委員長の矢野絢也らと付き合いがあった。官界では、接待汚職のときに有になった旧大蔵省の中島義雄下主計局次長や、田谷広明元東京税関長らとの交友関係が評判になったこともある。


【『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』田中森一〈たなか・もりかず〉(幻冬舎、2007年/幻冬舎アウトロー文庫、2008年)】


反転―闇社会の守護神と呼ばれて 反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)
(※左が単行本、右が文庫本)