中国が抱えるリスク

 中国の人民解放軍においては、1980年代に100万人、90年代に50万人、さらに2005年末までに20万人を削減してきた。「軍の近代化」の一環ではあるが、こうして軍人のリストラが進んだ結果、失業して生活に困窮する退役軍人たちが続出している。リストラされた退役軍人が生活の保障を求めて各地で立ち上がり始めており、軍歴を持たない胡錦濤国家主席が、この事態に解決策を見出せるかはまったく不明である。これこそ、中国が抱えるリスクでは最大の危機になるのかもしれない。


【『無法バブルマネー終わりの始まり 「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学』松藤民輔〈まつふじ・たみすけ〉(講談社、2008年)】



無法バブルマネー終わりの始まり──「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学