創価学会系美術館を訪問=公明の協力狙い?−菅首相

 菅直人首相は26日午後、東京都八王子市の東京富士美術館を訪れ、「ポーランドの至宝」展を鑑賞した。同美術館は、公明党の支持母体である創価学会の最高指導者・池田大作名誉会長が設立したことで知られる。首相の突然の訪問は、憶測を呼びそうだ。
 首相は美術館に着くなり、貴賓室に直行。約10分後に姿を現すと、まず、池田氏ポーランドワレサ元大統領が握手している写真の前で立ち止まり、館員の説明に耳を傾けた。約30分かけて館内を回ると、貴賓室に戻り、約10分後に美術館を後にした。美術館側によると、首相は貴賓室で館長らと懇談し、「素晴らしい展示会でしたね」などと感想を述べた。美術館には数日前に、訪問の連絡があったという。首相周辺は「学会幹部とは会わなかった」としている。
 首相はかつて、政教分離の問題で公明党を激しく攻撃しており、学会内にはその時の反発が今も残っているとされる。また、池田氏は、中国の胡錦濤国家主席が青年組織のリーダーだったころから来日するたびに会談するなど、親交がある。臨時国会の召集を来月1日に控え、尖閣諸島沖での漁船衝突事件で日中の対立が激化した中、首相の創価学会系美術館の訪問には、国会などで公明党創価学会の協力を得ようとの思惑もありそうだ。


時事ドットコム 2010-09-26