入信の社会学

 これに対して1960年代以降急激に発展した「入信の社会学(原文略)」では、「人はどのような状況下で宗教教団に加入するのか、それは本人や周囲にどのような影響を及ぼすのか」に注目し、「回心はアル集団への帰属過程として捉え直されて」いった。または、社会学の入信研究では、信者が加入する新たな宗教組織をかならず前提とし、それが新宗教である場合がほとんどであったと言えるだろう。
 このように、社会学における入信研究は、1)神秘体験ではなく、アル宗教集団への帰属家庭を扱い、2)その対象を宗教的達人でなく一般信者におき、さらに、3)伝統宗教の枠内でなく、新宗教への入信過程を究明しようとする点で、心理学の回心研究とは異なる。


【『現代社会とスピリチュアリティ 現代人の宗教意識の社会学的探究』伊藤雅之(渓水社、2003年)】


現代社会とスピリチュアリティ―現代人の宗教意識の社会学的探究